はじめに

メンズファッションにおいて最重要アイテムの一つであり、着こなしがものを言うシャツ。

今回は「胸開き」について特集します。

「胸開き」は顔まわりということもあって、シャツスタイルの印象を大きく左右する重要な部分。何気なくしていることが、女子目線からすると意外にNGだったりすることも。

オシャレにシャツを着こなすための「胸開き」について、気をつけるべきポイントをご紹介します。

実は”不自由”な日本の胸元事情

袖とちがって胸元の着こなしには、基本となる型のようなものがありません。

では自由に着こなしていいのかというとそうではなく、暗黙のルールが存在しています。例えば、海外セレブが得意とするような胸元を大きく開ける着こなしは日本では原則として女子の好感は得られません。

着物の着こなしでは胸元がはだけているとそれだけで美しいとされませんが、そうした文化的背景も影響してのことでしょう。

実質的に胸元の扱いは以下の三択と言えます。

1. すべてのボタンを閉める
2. トップのボタンのみ開ける
3. 第二ボタンまで開ける

この3つの選択肢を基本に、どう差をつけていくかが「胸開き」の着こなしポイントと言えるでしょう。

以下でそれぞれについて詳しく見ていきます。

おしゃれメンズの常識になりそうな勢いの「全閉め」

最近のトレンドとして、すべてのボタンを閉めるいわゆる「全閉め」スタイルが、おしゃれな着こなしとして定着してきました。

7年ほど前の男性誌によるアンケート調査では、トップを閉めることの是非が問われていたのに対し、近年実施された調査では全閉めスタイルが最も多くの女性票を集めています。

また、首元・袖口のボタンを全て閉じたジャストサイズのクラシカルなタータンシャツをデニムとコーデする上品カジュアルや、全閉めした首元にロールアップした袖を合わせ、ほどよい抜け感を演出するスタイルが流行しているようです。

ベッカムをはじめとするファッションアイコンももちろん全閉めスタイルを取り入れていますよね。


トレンドだと気づいていたけれど、どこか斜に構えて見ていたという方も見過ごせない状況になってきているといえそうです。

おしゃれメンズの常識になりつつある全閉め。ぜひ今こそ習得してください。

無難なスタイルをテコ入れし”抜け感”を

シャツのトップボタン(第一ボタン)のみ開ける無難なスタイル。

これが問題になることはありませんが、だからこそ周囲との差をつけるにはうってつけとも言えます。例えばカジュアルシーンでネクタイを楽しむスタイルを、トップのボタンのみ開けて少し着くずす。きっちりしすぎない絶妙の抜け感があって、とても新鮮味を帯びて見えます。

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また襟全体が少し無造作にはねた感じに見えるように立てるのも、トップのボタンのみ開けた状態なら、だらしなく見えず、こなれた雰囲気で着こなせます。

その場合、襟高が少し低めのものを選ぶとよいでしょう。襟に高さがありすぎると、立たせた時に首まわりにボリュームが出すぎてバランスが悪くなってしまいます。

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「二つ開け」は細心のケアとともに

男子がシャツを第二ボタンまで開けていても、それを不快に感じる女子はいないと思ってる方がほとんどかもしれませんが、あるアンケート調査の結果では、これに好感をもっている女性はなんと0%…

海外スナップではいまだによく見かける二つ開けですが、雑誌『LEON』が牽引するような、「イタリア風情」が日本人に似合うかどうかの問題以前に、国内での需要がほぼ皆無というのが現状のようです。

とはいえ、デザインによっては、第一ボタンのみ開けて着ると、胸元がやや窮屈に感じられるものもあります。その場合は、シャツの前立て部分に軽くアイロンがけしてみてください。二つ開けでも形状が固定されてハダケにくくなり、開きすぎないのに窮屈さを感じない、ちょうどいい開き具合をつくることができます。

さいごに

シャツの着こなしについて「胸開き」をテーマにご紹介してきました。流行の影響を受けながら、文字通り、ボタンひとつで見え方も着こなしもガラリと変わる「胸開き」。

あまり着こなしの自由がきかないからこそ、少しの工夫で差がつく箇所ということもできます。

好感度を高く保つには、常に気配りしておきたいものですね。