筋トレという言葉を聞くと、「週に数回ジムに通い、重いウエイトを持ち上げる」といった類のトレーニングを想像する人が多いのではないでしょうか。重量のあるダンベルなどを持ち上げて、筋繊維を破壊しなければ筋力は上がらないと信じている人が大半でしょう。筋肉をつけてマッチョになりたいなら、とにかく負荷をかけてトレーニングを行うのが当たり前ですよね。

しかし、2004年にクリーブアイランド・クリニックという所が発表した"From mental power to muscle power?gaining strength by using the mind"という論文では、なんと、「イメージトレーニングだけで筋力を35%アップした」したことが発表され、以後イメージトレーニングの効果を確認するために数々の実験が行われていき、その後、オハイオ大学が発表した論文"The Power of the Mind: The Cortex as a Critical Determinant of Muscle Strength/Weakness"では、「イメージするだけで筋力の維持に効果がある」ことが示唆されるまでになりました。

画像: 考えるだけで筋力35%アップ!イメージトレーニングの劇的な効果とは?

イメージだけで筋肉がつくというのは信じがタイかもしれませんが、イメージトレーニングの効果は次第に受け入れられてきています。ここではそんな注目されつつあるイメージトレーニングの現状を簡単に解説していきます。

脳は「イメージ」と「現実」のトレーニングを区別できない

なぜイメージするだけで筋トレになるのか?実際に筋肉を動かしていないのに、筋肉が増加するのはおかしいと疑問を持つ人もいるでしょう。脳のトレーニングと肉体のトレーニングは別物と考える人が多いようですが、脳と体は密接に繋がっている器官であることを考えると別々に考えることはできないと言えます。

画像: 脳は「イメージ」と「現実」のトレーニングを区別できない

肉体に動けという指令を出しているのは脳であることから、肉体のトレーニングをすると、同時に脳のトレーニングも行われることがわかります。特に脳のトレーニングで重要なのは視覚化で「イメージ」とも言えます。頭の中でイメージを描くだけであっても、実際に筋肉を動かしたかのような反応が体内で起こるのです。筋肉自体は動かないのですが、筋肉を動かす一連の神経系が鍛えられます。

筋力は神経と筋繊維の協調作業によって発揮されます。よってイメージするだけでも体内で反応が起きたのでしょう。このことを理解すればイメージトレーニングの重要性が認識できるはずです。

シュワルツネッガーやタイガー・ウッズなどトップアスリートも活用

画像: kin-100.com
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イメージトレーニングは、偉大なボディビルダーであるアーノルド・シュワルツネッガーも活用していました。俳優や元カリフォルニア州知事として有名なシュワルツネッガーですが、実はボディビル大会の最高峰であるオリンピアの優勝者でもあります。

シュワルツネガーが上腕二頭筋のトレーニングを行う時には、「巨大な山のように盛り上がった二の腕の超人的な筋肉が、重いウエイトを持ち上げている様子を頭の中でイメージした」
と語っています。

画像: www.cnn.co.jp
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彼の場合、実際のトレーニング前ではなく、トレーニング中にイメージを行っていたとのことです。
また、ゴルフの最高峰の大会であるマスターズや全米オープンの優勝者でもあるタイガー・ウッズも、イメージトレーニングを使っていたことで有名です。タイガー・ウッズの場合、「実際のショットを打つ前に、理想の軌道を描いて飛んで行くボールのイメージを描いていた」**そうです。

無論、これらの有名人は一例に過ぎません。多くのプロスポーツ選手が、イメージトレーニングを活用していると言っても過言ではないのです。

イメージトレーニングの最大の利点

イメージトレーニングを行うメリットは非常に大きいと言えます。なぜなら、どんな時間帯であっても、どのような場所にいたとしても、何の道具もなしで実践できるからです。

画像: イメージトレーニングの最大の利点

実際の筋トレであれば、ダンベルやウエイト、マシンなどの道具が必要ですが、イメージするだけなら、そのような道具も必要ありません。ジムに行く必要もないので、無料で行うことができます。通勤電車の車内でもできますし、トイレで一息ついている時であっても、目をつぶってトレーニングしている様子を想像すれば、それだけで済むのです。

様々なトップアスリートがイメージトレーニングの有効性を語っているため、イメージトレーニングの効果も期待できます。肉体を使う全てのスポーツに応用できるのがイメージトレーニングなのです。

実際にはどのようなイメージをすれば良いのか?

イメージ・トレーニングと聞いても、夢のようなシーンを想像する必要はありません。本番で自分の行う動作を完璧にこなし、成果を上げている様子をイメージするだけで良いのです。例えば、レッグプレスのトレーニングであれば、実際にレッグプレスを行っている自分をイメージし、大腿四頭筋が大木のように膨れ上がっている様子を想像すると良いでしょう。目を開けてイメージをするのが難しいという人は、目を半分閉じてイメージすると良いです。

画像: 実際にはどのようなイメージをすれば良いのか?

イメージトレーニングのタイミングは、トレーニング前とトレーニング中です。肉体トレーニングとイメージトレーニングを併用することで相乗効果を見込めるのです。

イメージトレーニングをする上でのポイントは、「イメージを静止させないこと」です。一般的に、頭の中で写真のような静止画を思い浮かべるよりも、動きのある動画を想像する方が簡単であるとされています。したがって、写真ではなく動画をイメージするようにした方が簡単となるでしょう。

おわりに

イメージ・トレーニングの最大のポイントは、方法論ではなく「イメージ・トレーニングで効果が上がることを信じる」ことにあります。イメージ・トレーニングを数回行ったとしても、すぐにはその効果を実感できないでしょう。頭の中でイメージするだけでトレーニングになるなんて信じられないという人が多いはずです。しかし、信じることができなければ、継続できなくなります。

画像: おわりに

イメージ・トレーニングの効果を得るには、一定期間の練習が必要です。「継続は力なり」という格言がある通り、イメージ・トレーニングでは、まさにこの継続力が試されるのです。

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